先き物というのは、業者から流される物件情報で、その業者が売主から直接依頼を受けた物件(直物件)ではなく、別に依頼を受けた業者が存在する物件のことをいいます。 先き物とは、物件情報伝達の流れからみると、物件情報紹介業者の先に他の業者が存在しているというところから、このようにいわれています。
先き物は、媒介報酬の業者間の配分において重要な情報なので、これを明示しないと報酬配分でトラブルになりやすいです。
差押えというのは、債務者の財産の処分を禁止するための執行裁判所や執行官の執行処分のことをいいます。 債権者は、判決等の債務名義に執行文の付与を受けて、債務者の財産が不動産や債権の場合には執行裁判所に、動産であれば執行官に、執行の申立てをすると、不動産では競売開始決定において差押えが宣言され、債権では差押命令が発せられます。 また、動産では、執行官の占有によって差押えがなされます。 その後不動産、動産は、入札や競り売り等で換価されますが、債権の場合は、債権者が直接第三債務者から取り立てることができます。