対抗要件とは?
対抗要件というのは、民法が定める権利の主張方法のことです。
具体的には、この法律要件を備えることによって、すでに成立した権利関係や法律関係を、他人に対して法律上主張することができます。
意思主義と対抗要件主義
民法では、意思主義の立場がとられています。
これは、所有権の移転等の物権変動が当事者の意思表示だけで生じ、別に何らかの形式を要しないとするものです。
この結果、公示の原則を採用するに当たって、対抗要件主義を採用したのです。
つまり、当事者間では、物権変動は意思表示のみで生じますが、第三者に対抗するには、不動産物権の変動については登記、動産物権のそれについては引渡しが必要であるとしているのです。 |